研究所長のひとりごと

完全不定期更新です。


ホームは普段電車の留置に使われており,ホームから電車が全くいなくなるのは珍しい。
(10号線Porte d'Auteuil駅)


2018年8月5日
 アメリカ・サンフランシスコの地下鉄のレポートをアップしました。サンフランシスコには私が1997年に初めて海外旅行で訪問した都市で、その時も地下鉄には乗りましたが、当時は写真をほとんどとっていなかったため、レポにすることができませんでした。今回20年ぶりの再訪で再度地下鉄に乗ってきたので、ようやくレポを作ることができましたが、20年前とほとんど変わっていなかったという感想です。昨年はサンフランシスコの他にニューヨークの地下鉄にも乗車しましたが、世界有数の巨大ネットワークを持つ地下鉄ですので、盛り込むべき内容を整理しながらレポートを作らなければならず、なかなか筆が進みません。レポ公表前に再訪時にもう一度確認のための調査が必要かもしれないと思っています。レポート公開までもうしばらくお待ちください。

2017年11月18日
 パリでの仕事は同僚に引き継いだため,私自身が仕事でパリへ行く機会はほぼなくなってしまいました。その分別の国に行く機会が増え,世界の地下鉄に乗る機会には恵まれています。今回2年前に乗ったコペンハーゲンと1年前に乗ったブダペストの地下鉄のレポートをアップしました。まだあと乗車済みの3都市の地下鉄レポが未完成です。なるべく早めに更新するようにします。

2017年5月13日
 私は仕事で行く機会が減ってしまったパリですが,残念ながら治安があまりよくありません。先日も私の同僚がパリ出張の際,シャンゼリゼ通りでの発砲事件に遭遇してしまい,パリメトロが閉鎖になってタクシーで帰ってきたそうです。無人運転の1号線ヤ14号線は駅構内や車内にセキュリティカメラが設置されているとは言え,やはり突発的な事件への対応はどうしても後手になってしまうのかもしれません。

2017年1月2日
 正月休みを利用して特別研究室を更新しました。今回はイタリア・ミラノの地下鉄ですが,乗車から1年半が経過してのアップとなってしまいました。2015年に乗車した地下鉄は他にもドイツ・フランクフルト,デンマーク・コペンハーゲンがあります。2016年はハンガリー・ブダペストの地下鉄にも乗車しました。これらのレポートも随時アップしていきますが,どうか気長にお待ちください。一方で,これから先,パリに行く機会はあまりなさそうで,本家パリメトロの更新はしばらくできそうにありません。どうぞご了承ください。


2016年に乗ったブダペストメトロ。旧ソ連標準型車両。

2016年3月17日
 昨年1月と今年3月にパリに行ってきましたが,情報の更新を怠ってしばらくHP更新も滞ってしまいました。 MF67からMF01への置き換えは9号線で進んでいますが,残った10号線や12号線のオリジナルの緑顔のMF67も前面の更新工事により,その数を減らしているようです。個人的には11号線に残る化石のようなMP59の今後がとても気になるところです。パリに行っては毎回のように11号線は乗りに行っています。

 なお,2015年11月のテロ事件以降,パリメトロでも警戒が続いており,駅によっては入場に手荷物検査が求められる場合もありました。警備員,警察官,軍人なども以前から比べるとかなりよく見かけるようになりました。


緑顔の2号線用MF67。2号線のMF67は最後まで内外装ともオリジナルの状態を保った。(2005年9月 La Chapelle駅)

2015年5月1日
 昨年8月に乗車したオスロの地下鉄のレポートをアップしました。この地下鉄もとても面白い地下鉄でした。オスロの地下鉄に乗ったときは,世界にはいろいろな地下鉄があるなと本当に実感しました。昨年7月に乗車したボンの地下鉄については,今年1月に再訪していますので,その分を含めて早めにアップしたいと思います。今年もイタリア・ミラノ,スペイン・バルセロナ,チリ・サンチャゴなどの地下鉄に乗る機会がありそうですので,乗ったらまたレポートをアップしたいと思います。

2014年11月26日
 1年以上更新を怠ってしましました。今年1月にパリとウィーンを訪問し,7月にボン,8月にオスロに行って地下鉄に乗ってきました。パリでは表紙写真にあるように,MF01の新塗装車が9号線に登場しています。今回ようやくウィーンの地下鉄レポをアップすることができましたが,MF01新塗装車やボンとオスロはもう少し先になりそうです。オスロの地下鉄もとても面白かったです。気長にお待ちください。オスロの地下鉄の車窓写真だけ先にアップしておきます。


オスロ地下鉄の車窓から。とても地下鉄の車窓とは思えない良い景色。

2013年10月26日
 6月に仕事でパリとリールに行ってきました。パリでは4号線の延伸区間Porte d’Orlean−Mairie de Montrouge間に乗ってきました。この延伸で4号線の両終端駅でのループ線による折り返しが終わり,Porte de Clignancourt駅のみになりました。Porte d’Orlean駅のループ線からの線は線路はがされて,廃材となった枕木や線路が積み上げられている状態でした。つい1月まではここを使って電車が折り返していたのに… 延伸の一方で一抹の寂しさを感じました。

 さて,この4号線は1号線と並んで無人運転への転換が発表されています。14号線からMP89ACを譲り受け,14号線には新たにMP05が導入されるとのことですので,4号線で今のMP89CCが活躍するのもごくわずかの期間となり,また6号線か11号線に移籍するということになるのかもしれません。4号線はPorte de Clignancourtから北側へも延伸が行われる予定ですので,無人運転の電車がループ線を回るということはなさそうです。そもそもループ線は必要なのは有人運転の電車だけですしね。


撤去されたPorte d'Orleans駅のループ線から続く線路。

2013年3月24日
 2013年の1月に再びパリへ行ってきました。パリメトロの変化は大きく2つ。1つは1号線から4号線へMP89CCが移り,玉突き的に4号線からMP59が消えたこと,そして12号線がPorte de la ChapelleからFront Populaireまで南へ1区間延長されたことです。12号線はさらに北側へ延長される計画で,4号線もPorte d'Olreansから南側へ延長されるようですので,しばらくはパリメトロネットワークの拡大が続きそうです。また,今回は8号線の南,Creteil-Pointe du Lac延伸部分にも乗車してきました。朝ラッシュ時だったので,終点となったPointe du Lac駅には次々にバスが到着し,通勤客が改札口へ流れて行っていました。バス接続という終点駅としての機能は既に完全にPointe du Lac駅に移ったのかもしれません。


多くの通勤客が乗り換える新ターミナル,Pointe du Lac駅。

2012年9月29日
 2012年4月からオランダの田舎町に3か月ほど滞在していて,その5月にパリに行ってきました。パリメトロでは1号線にMP05が導入されて玉突き的にMP89が4号線へと転属し,さらに5号線へのMF01投入も引き続き進められており,着々と変化していました。今回の滞在は同伴者がいた関係であまりじっくりとパリメトロを観察することができませんでしたが,次回以降の訪問でMP05の についても詳しく調べてこようと思っています。

 早いもので,私が初めてパリに滞在した2005年から7年が経ちました。それ以来,パリメトロに興味を持ち7年間にわたってパリメトロを見続けてきましたが,最近の大きな変化はこの7年でもっとも大きな変化だと思います。これからどのようなパリメトロになるのか興味深い反面,古いものが淘汰される一抹の寂しさも感じています。

2012年4月14日
 2012年3月にベルリンを訪問し,地下鉄(Uバーン)巡りをしてきました。ベルリンのUバーンは世界で一番政治的影響を受けた地下鉄であることは間違いないでしょう。ベルリンの壁崩壊からすでに四半世紀が過ぎようとしていますが,ベルリン分割統治時代の地下鉄の状況をネットで調べてみると,当時は地下鉄に乗ることがまるで国際線の飛行機に乗るような大ごとだったようで,我々の今の生活からはにわかに信じられないようなことばかりでした。今ではその面影を残すところはほとんどありませんが,このような重い歴史を背負った地下鉄はこれからもまずないでしょう。

 ところで,最近東京メトロにデビューした銀座線の1000系車両ですが,前身の1000形車両をモチーフにして黄色の外装をしています。実は前身車両の1000形の黄色はベルリン地下鉄を参考にして塗られた色だったようです。ベルリンUバーンと東京の地下鉄の意外な接点でした。


ベルリンU1号線

2011年10月14日 パリメトロの変化いろいろ
 2011年9月にパリを再訪しました。今回気づいたパリメトロの変化は以下の通り。

・1号線全駅にホームドア設置完了
・2号線のMF67置き換え完了
・5号線にMF01導入開始
・13号線の一部駅でホームドア設置
・ホームで到着までの時間の音声案内および日本語を含む数か国語でのセキュリティ警告放送開始

 この他,4号線にMP89CCが入ったというネット情報もありましたし,訪問後の10月には8号線も延伸されたようで,今年はパリメトロにも大きな変化があった年のようです。今回は2008年に延長された13号線Gabriel Peri−Asnieres-Gennevilliers-Les Courtilles間にも乗ってきました。今回も実質滞在時間1日半ほどの短い滞在時間でしたが早朝からメトロに乗り巡り,1号線のGare de Lyon駅ではMF67の廃車回送にも遭遇しました。1号線のLa Defanse方面の朝ラッシュは東京並みの相当な混雑で,RER A線と併せても輸送力は限界に来ていると思いました。8号線も10月にCreteil Prefecture駅から1駅延長されましたので,次回訪問時はここも見てきたいと思っています。


5号線にMF01が仲間入り。(Quai de la Rapee駅)

2011年3月22日 大雪のパリ
 昨年12月にパリへ行ってきました。ブリュッセルでの所用の後にタリスで夜パリ北駅へ降り立ったのですが,パリは私が住んでいた時も含めて今まで見たことのないような大雪。ホテルでニュースを見ると,この大雪は半日で降ったとのこと。バスはすべて運休,タクシーも路肩に車を乗り捨てて乗務員だけが帰ってしまったようで,ホテルの前には朝までタクシー車両が放置されていました。翌朝もメトロには自転車やバスなどの足を失った人が殺到しもの凄い混雑。普段見られないメトロの光景を見ることができました。
 今回のパリ訪問で気づいたパリメトロの変化は2つ。一つは1号線のホームドア設置がかなり進んでいること。前回訪問時には比較的郊外の駅だけでしたが,今回はHotel de Ville駅やChatelet駅など都心部の駅にも設置されていました。もう一つは2号線のMF01への置き換えもかなり進んでいることです。2号線ではMF67の割合が2割以下に落ちていると思います。次回訪問時には2号線のMF67ももう見られないかもしれません。
 さて,今回の更新は,予告どおりソウルの地下鉄レポを加えたほか,ブリュッセルの地下鉄レポも一部新しい情報を加えました。ブリュッセルのメトロもますますおもしろい地下鉄になってきました。


大雪のパリ市内。(北駅付近)

2010年11月20日 ミュンヘン
 ロンドンに行った2週間後にドイツに行ってきました。札幌の姉妹都市でもあるミュンヘンにはトランジットの関係で半日滞在し,地下鉄めぐりをしてきました。ミュンヘンの都心部には地下鉄のほかにSバーンと呼ばれる近郊鉄道が地下路線を持ち,この2つが公共交通機関の主要軸になっています。ミュンヘンはドイツ国内でも公共交通機関の発達している都市だと思います。
 今年は海外へ行く機会が多く,ロンドン,ミュンヘンのほかにもソウルの地下鉄レポートを書くことができそうです。また,肝心のパリメトロについても,12月にパリへ行く予定ですので,その際にまた新たな情報を入手してこようと思っています。更新はいつになるかわかりませんが,なるべく早いうちにやりたいと思っています。

2010年9月20日 ロンドンと『世界の地下鉄』
 8月にロンドンの地下鉄に乗ってきました。ロンドンとパリはヨーロッパの2大都市。双方の 地下鉄の違いを感じることができたので,パリメトロとの比較をしてみました。私もロンドンは 初めての訪問でしたが,左側通行の交通区分,2階建て路線バスなど,他のヨーロッパの都市とは ちょっと違った交通・公共交通機関の様子を見ることができました。
 ところで,地下鉄ファンのバイブル的な文献である『世界の地下鉄』が改訂され第2版が発売 されています。地下鉄都市として新たな都市が加わり,これからの海外都市訪問の際の楽しみが 増えた気がします。スペインのセビーリャは2年前に訪問した都市ですが,この町で地下鉄建設 が行われていたとは全く知りませんでした。また機会があれば地下鉄乗車も兼ねて訪問したい と思っています。

2009年11月21日 ブエノスアイレス
 仕事でブエノスアイレスに行って来ました。ブエノスアイレスは是非行ってみたいと思って いた街でした。というのも,地下鉄ファン(というカテゴリーは自分で作っていますが…)と して,ブエノスアイレスの地下鉄(スブテ)は絶対一度乗ってみたいと思っていたからです。 今回その念願がかなったわけですが,期待を裏切らない感動の地下鉄でした。

 ブエノスアイレスの地下鉄(スブテ)は1913年,東京よりも早い開業でした。その開業 当時の姿が今でも残るスブテは,世界のどの地下鉄にもない何か惹かれるものがありました。 生きた地下鉄博物館といった感じでしょうか。普通なら博物館で展示されていておかしくない 車両たち,当時の雰囲気を上手く残した駅の装飾。古いものがすぐに淘汰される日本とは違い, 古いものとうまく付き合っているという感じがしました。


ブエノスアイレススブテA線Peru駅。

2009年8月8日 4度目のパリ訪問
 7月に仕事でまたパリに行ってきました。これで4回目のパリ訪問になりますが,初夏の日の 長い時期に来たのは初めてです。仕事のスケジュールも比較的緩く,自由時間が多かったので, あちこちパリメトロ巡りをしてきました。今回は今まであまり行く機会が多くなかったパリ東部 12区,19区,20区あたり,メトロ路線で言うと1,3bis,7bis,9号線あたりを訪ねてみました。 特に9号線のNationから先はパリ中心部などとも雰囲気が違いとても楽しかったです。


9号線Robespierre駅。

2009年1月24日 パリ訪問
 2008年の年末にまたパリに行って来ました。今回はMF01とMF67更新車や14号線 Biblotheque Francios Mitterrand−Olympiades間,それに2005年の滞在時に乗れなかった 13号線のSt-Denis支線に乗車することができ,これまでに残されたポイントはひととおり 押さえることができました。今回,パリメトロ研究所は新たな写真を随所に追加するとともに, 駅での乗り換えなど新たにいくつかの内容を追加しました。また,途中立ち寄ったアムステル ダムの地下鉄の紹介も追加しましたので,こちらも是非ご覧頂ければと思います。

 また,今回の訪問で感心したのは12号線Abbesses駅がきれいに改修されていたこと。 この下にある2年前のひとりごとで3Kと酷評しましたが,今は全くそんなことはなく,ホームは Nord-sudスタイルのきれいな装飾になり,落書きだらけだったらせん階段もきれいな画に 改められていました。


とてもきれいになった今のAbbesses駅。

2008年11月15日 ローマ訪問
 9月に仕事でローマに行って来ました。滞在わずか3日間で日中は仕事だったので,時差ボケ で目覚めた早朝にローマのメトロに乗ってきました。ローマでは早朝6時という時間にも関わ らず街なかの小さな売店は既に開いており,真っ暗な中でもあちこちから人が集まってきてい ました。ローマの人たちの早起きにちょっと驚きました。ローマメトロは他の都市の地下鉄に 比べてもこれといった特徴は見あたりませんでしたが,2路線だけのシンプル運行形態ですの で,不慣れな人にも使いやすくてよい交通手段だと思いました。

2008年1月26日 パリ再訪問!!
 昨年末,2年ぶりにパリに行って来ました。2005年末から2007年末までの2年間のパリメトロ および周辺公共交通機関に関する主な出来事は以下の通りです。

 今回の滞在期間は1週間ほどでしたが,この間3bis,5,7bis,8,14号線以外のパリメトロ 11路線には少なくとも1駅間以上乗ることができました。また,新たに開業したパリトラムT3に も全区間乗車できました。ただ,14号線の延長開業区間の乗車やMF01,MF77更新車との遭遇は 残念ながらできませんでした。パリメトロ研究所も昨年6月以来更新が止まっていましたが, 今回入手してきた情報や写真などを掲載して内容を更新しましたので,どうぞご覧ください。
 内容については,過去の記録として2005年時点の情報を残すことにも意味があると考えて いるため,今回の更新は基本的に情報の上書きはせず,新たな情報を追加する形で行って います。また,写真については説明文をさらに補足させる意味もこめ,サイト内に適宜追加 しています。さらに,今回は札幌地下鉄研究所に置いてあった「世界各国の地下鉄の研究」を パリメトロ研究所に移転し,シンガポールとワシントンD.C.の地下鉄の紹介も新たに追加し ました。こちらもあわせてご覧いただければと思います。


手前が旧チケット"Ticket t",奥が新チケット"Ticket t+"。真ん中は一日乗車券"Mobilis"。

2007年6月2日 福岡地下鉄七隈線
 しばらくぶりにRATPのサイトを見てみました。13号線へのMF77更新車の本格導入や, 14号線Olympiadesへの延長のニュースリリースがありました。今週末(6/2,3)は14号線がほぼ 全面運休して延長へのシステム更新を行うとのこと。14号線の延長開業ももうまもなくのよう です。私ももうかれこれ1年半近くパリにはご無沙汰ということになります。行きたい気持ち はあるのですが,なかなかその機会に恵まれません…
 ところで,先日福岡へ行く機会があり,2年前に開業した市営地下鉄七隈線に乗ってきました。 乗務員室と客室に完全な仕切がなく,運転台の機器も鍵付きカバーで覆われるという,まるで パリメトロ14号線のMP89ACのようなつくりで,内装も日本の車両にはない独特のデザインで 好感が持てました。運転席には運転士がワンマン乗務するものの(おそらく無人運転も可能 だと思います),最後部の運転席は一般客に開放され,後方展望を楽しんできました。 いよいよ日本にも無人運転地下鉄誕生かと思わせる福岡地下鉄七隈線,注目の存在です。


福岡地下鉄3000系,後部運転台は開放される。

2006年12月16日 T3
 車両の解説(総説)の一部を修正しました。これまで"Material Pneu"に「ゴム製」という訳を 当てていたのですが,これは間違いでPneuは「タイヤ」という意味でした。よく辞書を引かないで 書いてしまったのがいけなかったようです。大変失礼しました。
 さて,いよいよパリのトラムT3が開通するようです。T3はパリの外周道路の南側Porte d'Italie からPont du Gariglianoまで運行となります。この区間はこれまでPC1というバス路線が Porte de CharentonからPorte de Champerretまでほぼパリを半周していました。T3の開通により, PC1はPont du GariglianoからPorte de Champerretまでに短縮されますが,これまでも全路線の 直通運転は休日のみで,平日はPorte de St-Cloudで分割され実質2系統の運行だったので,その うちの半分がトラムに置き換わったという感じです。私のパリ滞在中,T3は工事中で,道路が狭く 渋滞する中をPC1が走っていました。あるとき,あまりに激しい渋滞のため,乗っていたPC1が併走する 高速道路に迂回してバス停をいくつか飛ばしたということもありました。飛ばしたバス停で降りる 人もいたはずですが,誰も文句は言いません。日本では考えられないことですね。


パリトラムT1(左)とT2(右)。近々これにT3が加わる。

2006年11月3日 Carnet
 私はNHKラジオのフランス語会話を聞いています。こないだその中のダイアローグでメトロ車内 での会話が出てきました。SEにはメトロの音が入っていて,よく聞くとMF67っぽいガタガタという 音がしています。会話の内容そっちのけでメトロの音に耳を傾けてしまいました。
 ”Bonjour, un carnet s'il vous plait.” 駅の切符売り場でよく使った言葉です。カルネも便利 なのですが,妻と二人で使うとすぐに使い切ってしまいますし,注意していないと使った切符と 未使用の切符がごっちゃになってしまうというのもありました。また,買いたいと思ったときに 限って窓口に行列ができていることが多く,しばらくするとカルトオランジュに変えました。 カルトオランジュは,メトロやバスだけでは遠回りなところも両方を乗り継ぐと早く着けるという こともありましたし,何よりいちいち切符やカルネを買う必要がないという便利さがあり,大変 重宝しました。カルトオランジュのおかげでメトロを乗り巡ることができたから,パリメトロ 研究所を開設できたといっても過言ではありません。

2006年9月27日 はじめてのパリメトロ
 去年の9月は私がパリに住み始めた月です。私がはじめてパリメトロに乗ったのは,日本大使館 に在留届を出すために,9号線Ranelagh駅からTrocadero駅乗り換えでCharls de Gaulle Etiole駅 まででした。パリメトロがゴムタイヤ併用式を採用していることはパリに行く前から知っていた のですが,9号線は鉄車輪式だったことから,記憶違いかなと思いました。6号線に乗ってはじめて ゴムタイヤ併用式車両を見ることができましたが,全ての路線がゴムタイヤ併用式だとばかり思っ ていたので,ちょっとビックリしたのを覚えています。また,当時はCharls de Gaulle Etioleに 凱旋門があるなど全く知らず,メトロの出口を上がると,背後に凱旋門があったのに感動したのを 覚えています。今となっては懐かしい思い出です。


凱旋門。小さくエッフェル塔も見える。

2006年7月23日 RER
 前回更新時のミスを修正しました。ここのトピックがだぶっていたり,MP89をMF89と書いていた ところがありました。初歩的なミスでお恥ずかしい限りです。
 先週,NHKで「フランス世界遺産縦断の旅」が放送され,パリセーヌ川沿いの地域が紹介されて いました。放送ではパリメトロは出てきませんでしたが,RERのSt-Michel Notre-Dame駅の入口サイ ンがちらっと映っていました。RERは日本のJRのような存在で,パリ郊外を広くカバーしています。私はパリ滞在中,RERを利用する機会はあまりありませんでしたが, メトロと違って,パリ市内にも独立した駅舎のある駅が多く,なかなか面白かったです。


RER C線Javel駅。

2006年7月2日 ローカルな10号線
 PATPの今後20年の近代化計画に関するプレスリリースを簡単にまとめてみました。MF2000が 試運転を開始したり,13号線のSt-LazareとInvalidesにホームドアが設置されるなど,私が パリに滞在していた頃とは少しずつ変わってきているのだなと思いました。私がよく利用して いたのは,パリメトロ随一のローカル線10号線でした。10号線は市中心部へ直結しておらず, 総じてお客は少なかったため,とてものんびりした雰囲気で,それがとても好きでした。 今回のプレスリリースを見ても,やはりローカルな10号線はMF67がもう少し使われるようです。 別の情報によると5両編成から4両編成へ短縮されるという話もありますが...

2006年4月21日 東京メトロとパリメトロ
 本日,駅の紹介(営業・折り返し方式)内の「ホーム折り返し」の記述を一部修正しました。中身 は変わっていません。
 日頃,東京の地下鉄に乗っていて思うのは,丸の内線や銀座線はパリメトロに似たところがある なということです。地下の浅いところを通っていることや,どちらの路線も6両編成という短い編 成での運行だということがあるかもしれません。丸の内線の四ッ谷駅はちょっとトンネルから顔を 出したところに駅があるという意味でパリメトロ1号線Bastille駅と似ていますよね。また同じ丸の 内線の後楽園−本郷三丁目間のトンネル出口はトンネルの上から線路を見渡せるという意味で6号 線のPassy駅付近と似た感じだなぁと思うのです。

2006年4月9日 フランスは鉄道先進国
 ご存じの通りフランスは鉄道先進国で,300km/hで走るTGVをはじめ,無人運転の地下鉄,各地に 建設されているトラム(路面電車)など,鉄道が輝いて見えるところでした。パリの人口は211万 人。札幌より20万人多いくらいですが,地下鉄網は札幌よりパリのほうがはるかに発達しています。 地方都市のレンヌは人口21万人の都市でありながら地下鉄が走っていますし,人口11万人の ルーアンにもライトレール式地下鉄(トラムが都心で地下を走るタイプの地下鉄)が走っています。 日本では人口21万人の都市に地下鉄なんて考えられませんよね。

2006年2月26日 12号線Abbesses駅
 開設以来,一部文章の追加やスペルミス,タイプミスの修正を継続的に行っていますが, 今回は参考文献の紹介文を追加しました。さて,RATPのサイトを確認していると,12号線の Abbesses駅が今年の9月〜12月の間改修工事のため閉鎖されるようです。この駅は庇付きアールヌーボー 入口があり,観光地モンマルトルの最寄り駅なのですが,私が訪れた時にはホームは壁のパネルが 剥がされたままで,その下に眠っていたNord-Sud装飾がむき出しになってとても汚かった駅です。 出口への長い階段にもきれいな絵が描かれているのですが,その上にスプレーによる落書きもあり, 写真を撮る気にもならなかったのです。今回の改修を機にきれいによみがえることを期待したい ですね。


12号線Abbesses駅は3K駅。
(階段はキツイ,ホームはキタナイ,治安が悪くキケン)

2006年2月15日 パリメトロ研究所開設
 パリ滞在中から温めていたパリメトロのサイトをようやくオープンさせることができました。 当初は札幌地下鉄研究所の中の特別研究室(現在はこれもパリメトロ研究所の中に移転しました) に入れようと思っていたのですが,作っていくうちにどんどん内容が膨らみ,結局はこのような 形で別のサイトとしました。まだまだ内容には間違いがあるなど完全なものではないかも しれませんが,どうぞよろしくお願いいたします。


  1. はじめに(当研究所ご利用にあたって)
  2. 研究所長のひとりごと
  3. パリメトロの概要
  4. 車両の解説(総説)
  5. 車両の解説(形式別)
  6. 駅の紹介(入口)
  7. 駅の紹介(ホーム装飾その1)
  8. 駅の紹介(ホーム装飾その2)
  9. 駅の紹介(ホーム装飾その3)
  10. 駅の紹介(営業・折り返し方式)
  11. 駅の紹介(構造その1)
  12. 駅の紹介(構造その2)
  13. 今後のパリメトロ近代化計画(2006年2月)
  14. 世界各国の地下鉄の紹介
  15. 参考資料・リンク
  16. 札幌地下鉄研究所

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2018/8/5更新
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